BS25999 (BCMS-事業継続マネジメントシステム)  企業の信頼性を確保していくために 特別座談会 「BS25999導入のポイント」 社団法人日本工業技術振興協会 事業継続マネジメント(BCM)室 室長  黄野 吉博 氏  LRQAジャパン 特別技術顧問 主任審査員  星野 矩之 氏
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2011年11月29日

【LRQAコラム】 セキュリティ 第7回目 「BCMSの章構成とマネジメントシステムの統合」

Business Continuity Management System 


今回は、マネジメントシステムの統合について考えてみたいと思います。
JABウェブページの掲載情報によると、2011年11月10日現在、品質マネジメントシステム(QMS)の認証取得組織は36,988件、環境マネジメントシステム(EMS)の認証取得組織は20,070件です。QMSEMSともに緩やかな減少傾向が続いていますが、これだけの組織が認証を取得しています。

QMSEMSを取得している組織の中には、統合マネジメントシステムとして、QMSEMSの統合、あるいは、QMSEMSと労働安全衛生マネジメントシステム(OHSAS)の統合を実施している組織もあります。中には、これから統合を考えている組織もあるでしょう。

マネジメントシステムは本来、“ISOのシステムありき”ではないはずです。“会社の仕事のシステムありき”であるはずです。仕事のシステムの整理や、見える化するためにISOのシステムが利用されるべきです。

このようにISOを利用したマネジメントの導入にメリットを感じていながらも、マネジメントシステム統合を進める事は、難しいと考えている企業の担当者は多いのではないでしょうか?

仕事のシステムの整理や見える化をするために、すでにあるシステムを統合しようとした場合、具体的にはマニュアルを一つにまとめることからはじめる組織が多くあるのではないでしょうか?EMSOHSASの規格は章構成が似ていますが、QMSとは大きく違うため、マニュアルの統一も一筋縄ではいきません。

「章構成を統一して欲しい。」という世界中からニーズがあり、現在、章構成の統一がすすめられています。日本規格協会のウェブページには、“ISOマネジメントシステム規格の整合性に関して”という題でISO/TMB/TAG*対応国内委員会事務局から、今後、発行される規格の基本構造(上位構造:High Level Structure)が策定される情報が提供されています。
   * ISO/TMB/TAG とは?
     1. 国際標準化機構(ISO)
     2.技術管理評議会(TMB)
     3. 専門諮問グループ(TAG)

【LRQAコラム】 セキュリティ 第5回目 「ISO/DIS 22301とISO 9001の章構成比較」でも触れましたが、マネジメントシステム規格の整合化としていくつかの事項が新しくなっていますが、中でも、章構成は、今後発行される規格については、“規格間の相違は、個々の適用分野の運営管理において特別な相違が必要とされる部分についてのみ認められる”ことになりそうです。

ISO 22301は、ISO/DIS(国際規格原案)の段階では、この章構成に沿った形で提供されていました。今後どのような変更が実施されるか詳細は未定ですが、おそらく、この章構成で発行されると思われます。

メジャーチェンジである次回の改定では、QMSEMSについても、この章構成での発行が2015年頃予定されているようです。

ここでもう一度、ISO 22301の章構成を整理します。

BCMS章構成

最終的には来年に発行される可能性が大きいISO 22301国際規格の発行を待ちますが、今後、事業継続マネジメントシステム(BCMS)のしくみを取り入れようという組織では、このISO 22301の考え方を取り入れて作成すると、以降のISOとの統合化を考える際に大いに参考になるのではないでしょうか。


BS 25999 (事業継続マネジメントシステム) サイトでは、BCMSに関する
詳細情報をご参照いただけます。

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