LRQAのお客様の成功事例をご紹介します。
2005年04月01日
(敬称は2005年当時)
株式会社小田原機器 管理部
川嶋 良久 取締役
ISO9001品質マネジメントシステム取得
今も小田原城がシンボルとなり、歴史情緒が残る小田原市街。この地で、運賃箱をはじめ整理券機、カードシステムなど、ワンマンバスの運賃収受システムを製造しているのが、株式会社小田原機器。全国の公営、民間のバス会社の間では知らない人がいないというほど、名前の知れた企業である。
そんな小田原機器が、ISOを取得したのは1996年のこと。「その頃、ライバルメーカーがISO14001を取得したんですよ。そこで、営業から要望が上がってきまして、当社でも認証取得に取り組んだんです。」と川嶋取締役は語ってくれた。
このときの審査登録機関はLRQAではなかったという。ISOの認証取得は初めての経験だったが、比較的スムーズに認証を取得できたとのこと。
しかし、審査費用の高さには疑問を感じていたようで、ISO9001を取得する際には、他の審査登録機関も探していたという。そんなときに、出会ったのがLRQA。「営業の方にお会いして、以前の審査についてお話したところ、“会議室で書類審査するだけなんて…”と言われたんです。この言葉にISOの本当の意味を教えてもらったような気がして、お願いすることにしたんです。」徹底した現場主義の審査に共感していただき、LRQAでの審査がスタートした。
「審査員は工場の生産ラインや事務所の棚など現場をきちんとチェックしながら、審査を進めていくんです。うちの会社の実情がISOのマネジメントシステムに本当に適合しているかをチェックしてもらっている、そんな手応えを感じましたね。」
ISO9001の認証を取得する以前から、生産ラインの管理システムはある程度構築してきたという、小田原機器。ISO9001の認証取得により、さらに管理システムの完成度が高まったようだ。
では、小田原機器ではISO9001の認証取得後、具体的にどんな効果があったのだろうか?「まず、一番大きかったのは、やはり社員のモチベーション向上でしょうね。そして、生産ラインでの品質不良の激減。大切なのは、厳しく指導したからではなく、マネジメントシステムの仕組みがキチンと機能して激減したということなんです。」
以前は、納品後に生産不良が見つかると、お客様のところに出向き、修理や再製作をしていたので、ロスコストも多かったという。それが、ISOのマネジメントシステムの導入後は、トラブル後には必ず、管理者、担当者、外部協力会社が、3者でISOの改善シートを使いながら原因や再発予防措置を話し合っているそうだ。
「予想通りの効果があり、トラブルはひと桁になっていましたね。先日のことなんですが、担当者がグラフを作っていなかったようなので聞いてみると、“グラフになりません”というんです。実は、その月はトラブルゼロだったんですよ。利益体質も強化され、利益率は導入前の約2倍となりましたし、お客様からの信頼感も高まりましたね。」
これだけ、品質管理マネジメントシステムを有効に運用して、効果を上げてきた小田原機器だが、目標はさらに高いところにあるようだ。「まだまだ、完成度は20%。外部の協力会社と連携して、さらに社内のチェック機能を強化したり、生産ラインだけではなく経営全体にもマネジメントシステムを取り入れていきたいですね。」と語る、川嶋取締役。ISO9001を経営ツールとして活用しながら、“継続的改善”“顧客志向”“利益体質の強化”をうまく連鎖させ、企業体としてのチカラを強化させている小田原機器は、今後さらに飛躍していきそうだ。
LRQA機関紙「Value Eyes」に掲載されている事例紹介記事です。