トップ > ケーススタディ > LRQA Road to Success > FABIK審査 ビジネス課題重点審査 / ISOと業務を一体化させて、徹底した見える化を推進。業務改革によって、1.6倍の売上げアップを達成。 株式会社ヒガシモトキカイ
LRQAのお客様の成功事例をご紹介します。
2011年12月09日
株式会社ヒガシモトキカイ
奈良県山辺郡山添村三ヶ谷1149
TEL.0743-87-0231 FAX.0743-87-0239
http://www.higashimoto.co.jp/
1969年の創業以来、40年以上にわたり、ハム・ソーセージ製造機械を中心とした食品加工機械を開発、製造してきた株式会社ヒガシモトキカイ。少数精鋭の技術者集団がオーダーメイドで製造する食品加工機械には、大手食品メーカーからも厚い信頼がよせられている。

食品加工機械を開発・製造している株式会社ヒガシモトキカイでは、ISO14001の認証を取得後、LRQAジャパン審査員の指摘やFABIK※審査により、ISOと業務を一体化させ、見える化を推進。6年前に比べて約1.6倍の売上げを達成した。
※ FABIKは、LRQA ジャパンの"ビジネス アシュアランス"の審査手法の 一つです。LRQAジャパンは、2007年から従来の定期審査の方法を 変え、FABIKを導入しました。
大手企業からも高い評価を受けハム・ソーセージの製造機械を中心に、食品加工機械を開発・製造している、株式会社ヒガシモトキカイ。同社では、2002年にISO14001の認証を取得した。その後、LRQAジャパン審査員からの「ISO 14001をコストダウンのツールに」という指摘や、FABIK審査で「利益の追求」をテーマにすることで、ISO 14001と業務を一体化させてきた。
ISO活動の一環として5Sを徹底するとともに、仕入れや売上げなどあらゆる情報の見える化を推し進め、在庫などの無駄をなくしコストダウンを実現。また、社長が掲げる目標を各部門で年間計画に落とし込み、年末にはその成果をプレゼンテーションするなど、PDCAサイクルをうまく回す仕組みをつくりあげている。こうした活動によって、右肩上がりとなった売上げは6年前に比べて約1.6倍となっている。
同社では、海外企業との取引があったこともあり、先代社長の方針によって2002年にISO 14001の認証を取得した。しかし、当初はISO14001が業務の負担になっていたと、同社 代表取締役社長岡田 真哉氏は次のように振り返る。
「当初は、“紙・ごみ・電気”“ゼロエミッション”ばかりが目標となっており、通常業務とISOが別物となっていました。“著しい環境側面”のような言葉にも拒絶反応を示す社員が多く、なかなか理解が進みませんでしたね。」
こうした中で、同社では、数多くの社員が外部研修を受講するなど、社員教育を推し進め、少しずつISO14001に対する理解を深めていった。さらに、状況を一変させたのが、LRQA ジャパン審査員のある指摘だったと、同社取締役工場長赤埴忠至氏は語る。
「あるとき、審査員に“紙・ごみ・電気や環境だけを目的にするのではなく、まずはコストダウン、利益向上を目的にしなければ”という指摘を受けました。この言葉は目から鱗でしたね。初めてISOと業務は一体化したものだと気付きました。」
元々ISOは、1970年代に英国のサッチャー首相が、英国大不況の中で“売れるためのモノづくりの規範”として定めた規格が源となっている。つまり、“ISOは利益を生み出す道具”。
同社ではISO14001に対する意識が変化し、FABIK審査においても“ISO 14001と業務の一体化”“利益につながる活動”をテーマに審査を行うことになった。そして、二代目の社長に就任した岡田氏の方針によって、ISO14001を軸にした業務改革が推し進められていった。
「以前は、工場内があまり整理されておらず、部品などの在庫も属人的に管理されていて、何が、どこに、どれだけあるのかが、分からない状況でした。そこで、ISO活動の一環として5S活動に取り組みました。」(赤埴氏)
同社では5S活動を推し進めた結果、部品在庫などが整理されるとともに、在庫をバーコードで管理できるシステムを導入して、部品在庫の状況を誰もが見えるようになった。さらに、在庫だけではなく、製造の進捗や仕入れ値、売上げ、利益など、あらゆる情報を徹底して見える化していったという。
「5Sを推し進めることで、在庫などの無駄が見えてきてきました。また、仕入れ値や売上げなどを知ってもらうことで、 会社の経営状況をある程度共有化でき、社員たちのベクトルが“利益の追求”へ向けて、一つになっていきました。」(岡田氏)
同社では、こうした見える化により、在庫削減などの無駄を無くすとともに、コストダウンや業務効率化を実現した。
同社の製造現場では、スタッフ一人ひとりにiPadを配布しており、製品図面をiPadで確認している。
「以前は、製品図面のコピーが大量で、ファイリングにも時間がかかり残業することもありました。社内でコストダウンを検討する中で、図面データベースをクラウドで管理して、必要な図面をiPadで確認できるようにしたのです。初期コストはかかりましたが、無駄な紙を削減でき、コストも時間も大きく削減できましたね。」(岡田氏)
また、同社では、PDCAサイクルをうまく機能させる取り組みを行っている。
「社長が年頭に掲げる経営目標を、各部門でISOの目標、計画に落とし込んでいます。そして、年末には、各部門の代表者がその成果をプレゼンテーションしています。成果を発表するには、数字が必要となりますし、目標達成へ向けて社員たちのモチベーションも高まりますね。」(赤埴氏)
同社ではPDCAサイクルをうまく回し改善できる体制となっている。
このようにLRQA ジャパンの指摘やFABIK審査によって、ISO 14001と業務を一体化させて、見える化を推し進めて、コストダウンや業務効率化に結び付け様々な成果を生み出している。
「ISO 14001を軸にして、業務改革も進んできました。その結果、コストダウンや効率化、業務品質向上につながり、右肩下がりだった業績は右肩上がりとなり、世界的不況も乗り越え、6年前に比べて売上は約1.6倍となりました。」(岡田氏)
大きな成果を残してきた同社だが、今後の展望について次のように考えている。
「FABIK審査では、“業務とISOの一体化”“利益の追求”をテーマにしながら、毎回、様々な角度から鋭い指摘をしてもらえますので、それが業務改善につながっています。今後は、ISOの仕組みを、人が変わっても、業務がうまく回り、改善できるというツールにしていきたいですね。」(赤埴氏)
そして、最後に岡田氏は次のように締めくくった。
「ISO 14001という国際基準に則って、社員たちが業務を行い、モノを考えるようになりました。私自身もセールストークにISO 14001の考え方を活用しています。企業としての仕組みが未熟だった当社に、ISO 14001によって健全に成長できる仕組みができ上がりました。ISOが我々の大きな知恵となったのです。」
こうした同社の成長からは、ISO14001で培ってきた底力と発展性のある将来を強く感じさせてくれた。

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