トップ > コラム > ISO事務局 管理責任者へのエール > 第1回 「マニュアルづくりの壁を乗り越えるために」
LRQA情報誌「Value Eyes」やお客様向けメールニュースにてご紹介したLRQA ジャパン審査員コラムをご紹介します。
2006年10月01日
LRQA
主任審査員
辻 久男
プロフィール
大手ゴム・タイヤメーカーにて、開発・設計・工場運営・品質保証などに携わる。退職後、LRQA主任審査員となり、現在は、特別審査、審査員トレーニングなどを行う。
LRQA発行誌「Value Eyes」の読者の中には、ISOの認証取得にあたり管理責任者を任されてしまった、という方も多いのではないでしょうか。そんな方々に、これから4回にわたって、ISOの管理運営をスムーズに行っていただくためのメッセージをお届けしたいと思います。
管理責任者になってはじめの関門となるのが、マニュアルづくりでしょう。しかし、せっかく苦労して分厚いマニュアルを作っても、審査が終わったら棚に飾ったままになっているという話をよく聞きます。どの会社にも当てはまるような抽象的なマニュアルになっていませんか。それでは、実際に現場で使おうと思って読んでも、“よく分からない”ということになります。こんなマニュアルでスタートしてしまうと、審査や内部監査で何か指摘されるたびに、ただ闇雲につぎはぎを重ねていくようなことになってしまうでしょう。
こうした状況を避けるには、何よりも実践的なマニュアルを作ることが大切です。そのためには、まず、現場担当者、管理部門、経営部門まで、各部門の守備範囲を明確にしていきましょう。例えば、設計部門なら、図面設計や製品の取り扱い説明書の作成、クレームへの対応など、担当している業務内容を洗い出していくのです。そして、その業務のゴールへ向かうためには、どんなことをやらなければいけないか、業務工程でどんな強み弱みがあるか、といったことを考えていけば、自然と実践的な手順・ルールができあがっていくでしょう。
こうしたマニュアルづくりの運営、調整を進めていくのが、ISOのプロジェクトマネージャーというべき管理責任者の役割なのです。
ISO事務局 管理責任者に贈る、ISOの管理運営をスムーズに行っていただくためのメッセージ。 (計4回)