トップ > コラム > ISO事務局 管理責任者へのエール > 第2回 「ISOの効果を高めていくために」
LRQA情報誌「Value Eyes」やお客様向けメールニュースにてご紹介したLRQA ジャパン審査員コラムをご紹介します。
2007年04月01日
LRQA
主任審査員
辻 久男
プロフィール
大手ゴム・タイヤメーカーにて、開発・設計・工場運営・品質保証などに携わる。退職後、LRQA主任審査員となり、現在は、特別審査、審査員トレーニングなどを行う。
前回は、ISOマネジメントシステムのスタートとなる、マニュアルづくりについてお話しましたが、今回は、実際にこれを業務改善に結びつけるにはどうしたらよいか、考えてみましょう。
ISOの大きな特徴、それは“継続的改善”です。ISOには、半年毎の定期審査や3年毎の更新審査があり、悩まされる方も多いと思いますが、これこそが経営効率、生産性、サービス品質などを継続的に改善できる大きなチャンスとなるのです。
元々、経営システムやマニュアルというのは、一度で完璧なものをつくりあげるのは難しいものです。ですから、定期審査や更新審査の際に、顧客クレーム・現場不良・達成率・目標管理などのデータを集め、評価分析して、弱点、問題が何かを見つけ解決していけば、より最適な仕組みづくりが実現できるのです。
また、実際に弱点、問題が発見されたときに気をつけたいのは、その場しのぎの解決をしないこと。問題原因のレポートには、次のような好ましくない内容を目にすることがしばしばあります。“反省だけを書いている”“言い訳だけを書いている”“指摘事項を別表現で状況説明している”…、これでは、根本的な原因を見つけ出し、問題を解決することはできません。真に問題、弱点を解決するには、規定の改善要否も含めて業務工程などシステム上の欠陥を見つけ出し、根本から軌道修正していくことが必要です。それが、経営改善・業務改善の大きな一歩となるのです。
こうした問題解決の手順、習慣を構築していく中心的存在は、やはりISO管理責任者。通常業務もお忙しいとは思いますが、ISOに注力できる体制をつくり、キチンと取り組んでいただけば、必ずその効果を実感していただくことができるでしょう。
ISO事務局 管理責任者に贈る、ISOの管理運営をスムーズに行っていただくためのメッセージ。 (計4回)