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LRQA情報誌「Value Eyes」やお客様向けメールニュースにてご紹介したLRQA ジャパン審査員コラムをご紹介します。
2009年09月07日
現在ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)ではさまざまなマネジメントシステム規格の改訂/発行が検討されていますが、産業界から広く注目を集めつつある規格の一つに、ISO 50001エネルギーマネジメントシステムに関する規格があります。 これは、UNIDO (United Nations Industrial Development Organization:国際連合工業開発機関)からの提案を受けて2008年から国際規格化の検討が行われているものです。 その背景には、エネルギー調達は事業活動を行う上での必須要素であり、その調達は化石燃料の枯渇、地球温暖化対策に向けた課題等と密接に関連して事業継続の大きな課題となっていることが挙げられます。 この事実は、昨今の石油価格の乱高下などによって、国内の企業にも改めて強く認識されているものと思われます。
すでに、EU(European Union:欧州連合)では2009年7月にエネルギーマネジメントシステムの規格としてEN 16001が発行され、この規格に基づく認証が始まっています。国内では、多くの企業がISO 14001の導入によって、エネルギーの使用を環境側面の一つとして捉え、体系化されたマネジメントシステムの中でそのマネジメントを実施しているものと思われますが、この規格はそのような企業にとっても注目すべき規格となるであろう次の2つの要素を含んでいます。
─ 認証の基準となる規格として検討が進められている。
─ パフォーマンスに言及された規格となることが予想される。
認証の基準となる規格として発行されることは、企業が温暖化対策や代替エネルギーの採用に積極的に取組んでいることの証明としての利用とともに、省エネ法等に基づく報告の信頼性の保証として利用される可能性があることを意味しています。 また、ISO 14001やISO 9001のマネジメントの対象が環境側面やプロセスであるのに対して、この規格のマネジメントの対象がエネルギーの使用であることから、パフォーマンスレベル(エネルギーの使用効率や使用量など)に言及した規格となることが予想されます。
2009年9月~10月執筆。産業界から広く注目を集めつつある規格、ISO 50001 - エネルギーマネジメントシステムについて。(計2回)